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SES企業の見分け方!ホワイト?ブラック?失敗しないための20のチェックポイント

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SES企業は、充実した研修制度や良好な労働環境を提供し、エンジニアとしてのキャリアアップやワークライフバランスを重視する「ホワイトSES企業」がある一方、長時間労働や不透明な評価制度など、エンジニアの働きやすさを損なう要素が多く存在する「ブラックSES企業」があると聞きます。

この記事では、失敗しないための20のチェックポイントをご紹介し、SES企業を正しく見分ける方法を解説します。エンジニアが自身に最適な職場を選択し、キャリアアップとワークライフバランスの向上を実現するための重要な知識とメリットを理解できるよう、具体的なポイントを分かりやすく説明します。これにより、読者の方が自信を持ってキャリア選択を行えるよう支援します。

SES企業と自社開発企業の見分け方

SES企業と自社開発企業は、その業務内容や働き方、スキルの習得機会など、多くの面で異なります。エンジニアとして、自分に最適なキャリアパスを選ぶためには、これらの違いを正しく理解することが重要です。

こちらでは、SES企業と自社開発企業を比較するための基準をご紹介し、どちらが自身のキャリアに適しているかを判断できるように見分け方を詳しく解説します。

勤務地・勤務時間

勤務地や勤務時間が明確でない場合は、SES企業の可能性が高いです。逆に企業の採用サイトなどで、勤務地・勤務時間が明記されている場合、自社開発の企業である可能性が高いです。

使用する言語・スキル

使用するプログラミング言語や必要とされるスキルが明確でない、具体的な技術スタックが不明確な場合、SES企業の可能性が高いです。例えば「ITテクノロジーに関する何かしらの言語スキル、もしくは開発経験者」といった記載がある場合、SES企業の可能性が高いです。

事業内容

企業の事業内容や、求人案件に「システム・エンジニアリング・サービス」や「SES」と明記されているかどうかで、SES企業かどうか見分けることができます。

社員数に対するオフィスの規模

社員数に対してオフィスの規模が小さいSES企業は、大半が客先常駐で本社にいないSES企業であることが想定されます。

ホームページなどに掲載されているオフィス内の写真を確認したり、Googleマップで事前に調べてみましょう。

常駐日と帰社日

常駐日と帰社日が明記されている場合、SES企業の可能性が高いです。

ホワイトなSES会社の特徴

ホワイトなSES企業には、充実した研修・教育制度、高い有給取得率、明確な評価制度などの特徴があります。さらに、受託開発や自社開発事業を展開していたり、幅広い年齢層のエンジニアが活躍していたりすることもポイントです。これらの特徴がエンジニアの働きやすさやキャリア成長にどのように寄与するか詳しく解説します。

教育・研修制度が充実している

未経験者やスキルに自信がない方をただ受け入れるだけでなく、研修制度をはじめとする研修体制が整っていることは重要ポイントです。

具体的な研修内容やスキルアップの機会としては、以下のようなものがあります。

  • 最新のプログラミング言語やフレームワークのトレーニング
  • プロジェクトマネジメントやリーダーシップの研修
  • 定期的な技術セミナーやワークショップの開催
  • 個別のキャリアコーチングやメンタリング制度

もちろん入社後は自分で学習することも必要ですが、しっかりした研修でスタートダッシュが切れると現場でも楽しく働くことができるでしょう。

有給消化率が高い

ホワイトなSES企業は、ワークライフバランスが非常に良好です。厚生労働省が公開している令和4年就労条件総合調査によれば、IT業界の有給休暇の平均取得率は58.3%なので、それ以上であればワークライフバランスが良好だと言えるでしょう。

また、月平均の残業時間が20時間未満に抑えられている企業はプライベートの時間を確保しやすく、仕事と私生活の両立がしやすい環境が整っています。

これにより、エンジニアはストレスを軽減しながら、持続可能なキャリアアップを図ることが可能です。

評価制度がしっかりしている

ホワイトなSES企業の特徴として、透明で公平な評価基準が設定されていることが挙げられます。

これにより、エンジニアは自分の成果やスキルアップが正当に評価され、キャリア成長に繋がります。

また、明確な評価制度は目標設定や自己改善の指針となり、エンジニアが自身の成長を実感しやすい環境を作り出します。

これらの要素が相まって、モチベーションの維持向上や、継続的な成長を支援します。

受託開発・自社開発事業を手掛けている

ホワイトなSES企業は受託開発と自社開発の両方を手掛けており、これによりエンジニアは多様なプロジェクト経験を積むことが可能です。
受託開発ではクライアントのニーズに応じたシステム構築を行い、さまざまな業界や技術に触れる機会が増えます。

自社開発事業では企業独自の製品やサービスの開発に携わることで、安定性とともに継続的な技術革新に挑戦する機会があります。このような環境はエンジニアのスキル向上やキャリア成長に大きく寄与し、長期的な視点での働きやすさを実現するでしょう。

ハイレベルなエンジニアも採用している

未経験者でも採用されるのがSES会社のメリットですが、一方で、スキルの高いエンジニアも採用しているかは要チェックです。

未経験者と経験者の両方の採用に注力しているということは、大量の未経験者をこき使う形ではなく、未経験者を育成しながら適材適所での活躍を目指している会社と言えるでしょう。

こんな会社は危険?
避けた方がいいブラックなSES会社の特徴

次は反対に、避けた方が良い会社の共通点も解説いたします。

所在地や電話番号がおかしい

会社の住所がバーチャルオフィスになっていたり、連絡先が携帯の電話番号になっているのは要注意です。

怪しくなくても設立してから間もないなど不安要素があるため、避けておいた方が無難でしょう。

質問の受け答えがあやふや

面接の中で不明点を質問しても、答えを濁したり都合の悪いようなことに答えない態度が感じられる会社は信用できません。

入社しても同じことが起きる可能性が高いため、面接時には気になる点や不安な点は遠慮なく質問し、その返答を伺って見るのも手でしょう。

研修が1週間程度しかない

エンジニアデビューを目指す未経験者にとって、最初の研修は非常に重要です。しかしSES会社のなかには、「研修あり」と謳っていても数日間だけ簡単な座学を行うだけで、現場に放り出すケースもあるようです。

そのため、研修はどの程度のボリュームで、どういった内容を行うのかを明確にしている会社を中心に話を聞きに行くことをおすすめします。

エンジニアの仕事とは無関係な仕事に配属される

ブラックなSES企業では、エンジニアと無関係な職場に派遣されることがよく見受けられます。

例えば、本来はソフトウェア開発に従事するはずだったエンジニアが、実際には家電量販店の販売員やITと無関係なコールセンターなどの業務に配属されるケースがあります。このような配属は、エンジニアとしての成長機会を奪うだけでなく、モチベーションの低下や職場への不満を引き起こす要因となります。

また、専門外の業務に従事することで、最新技術の習得や実践的な経験を積む機会が減少し、長期的なキャリアパスにも支障をきたす恐れがあります。

多重下請け構造の下層部を担うSES企業

ブラックなSES企業の特徴として、下請け案件、特に下流工程の業務が多いことが挙げられます。開発プロセスの下流になるほど、SES企業への報酬額が減少する傾向があり、これがエンジニアの待遇に直接影響します。

下流工程を主に担当するSES企業では、エンジニアが低賃金で過酷な労働条件に置かれるリスクが高くなります。このような環境では、スキルアップの機会も限られがちです。

そのため、SES企業への転職を考える際は、どのような案件や工程に携わることができるのかを慎重に確認することが重要です。上流工程や直接受注の案件が多い企業を選ぶことで、より良い待遇とキャリア成長の機会を得られる可能性が高まります。

口コミサイトの評価が低い

ブラックなSES企業では、口コミサイトの評価が低いことがよく見受けられます。例えば、「長時間労働が常態化している」や「キャリアアップの機会がほとんどない」といった意見が多く寄せられており、これらは企業文化や働き方の問題を反映しています。

SES企業を選ぶ際には、これらの口コミをしっかりと確認し、問題点を把握することが大切です。
ただし、口コミには個人の主観が含まれる可能性もあるため、複数の情報源を参考にしながら、総合的に判断することをお勧めします。適切な企業選びは、長期的なキャリア成功と働きがいのある職場環境を確保するための重要なステップとなります。

ホワイトなSES企業の見分け方ポイント3選

SES企業を見分けるためには、いくつかポイントを押さえることが大切です。これにより、自分に合った働き方やキャリアアップの機会を確実に掴むことができるでしょう。

こちらでは取引先の確認、エンジニアの待遇といった基準を中心に、SES企業を評価する際の見分け方について解説します。

取引先の確認

SES企業を選ぶ際には、取引先の確認が非常に重要です。信頼できる企業との取引が多いSES企業は、質の高いプロジェクトに参加できる可能性が高く、エンジニアとしてのスキルアップやキャリア形成に大きく寄与するでしょう。また、信頼性の高い取引先が存在することで、安定した業務環境が整えられ、働きやすさやプロジェクトの質も向上するでしょう。

取引先を確認する方法としては、企業の公式サイトや公開されているプロジェクト情報を確認することが挙げられます。

エンジニアの待遇

エンジニアの待遇はキャリア選択において非常に重要な要素です。給与や福利厚生の充実度は、日々の生活の質やモチベーションに直結します。また、有給休暇の取りやすさや職場環境の整備状況は、ワークライフバランスを保つために欠かせません。良好な待遇が整っている企業では、エンジニアとしての成長を支援し、長期的なキャリア形成をサポートすることが期待できるでしょう。

口コミサイトなどの評判をチェックする

口コミサイトや業界レビューを活用して、取引先の評価や信頼性を第三者の視点から評価することも良い方法です。具体的には、取引先の実績や導入している技術、業界内での評判などを確認し、自分のキャリア目標に合致する取引先が多いSES企業かを選ぶことで、より良いキャリアパスを築くことができるでしょう。

求人情報や口コミを確認する際、信頼できる情報かを見極めることが大切です。

信頼できる情報かを判断するポイントとしては、複数のプラットフォームでの評価を比較することが挙げられます。一つのサイトだけでなく、複数の口コミサイトやSNS上の意見を見比べることで、評価に偏りがでないようにすることができるでしょう。また、具体的な経験談や詳細なフィードバックが含まれている評判は、信頼性が高い可能性があるでしょう。

重視すべき評判情報としては、給与や福利厚生、勤務時間、職場環境、キャリア成長の機会などがあります。例えば、実際に働いているエンジニアの声を参考にすることで、企業の実態に近い情報を得ることができるでしょう。具体例として、「有給取得率が高い」「研修制度が充実している」といった点を確認することで、自分に合った職場環境かどうかを判断する材料となるでしょう。

さらに、口コミの内容を鵜呑みにせず、自分自身のキャリア目標と照らし合わせて評価することが大切です。例えば、技術力の向上を目指すなら、提供されているプロジェクトの内容や使用技術について詳しく調査し、自分のスキルアップに繋がるかどうかを見極めましょう。これらのポイントを押さえることで、信頼性の高い求人情報や口コミを基に、納得のいく転職先を選ぶことができます。

専門の転職エージェントを利用する

転職エージェントを活用することで、自分に合った優良なSES企業を見分けられる可能性があります。なぜかというと専門の転職エージェントは業界に精通しており、最新の企業情報や市場動向に詳しいからです。

さらに転職エージェントを利用すると、専門的なアドバイスやキャリアコンサルティングを受けられるというメリットもあります。これにより、自分のキャリア目標や希望条件に基づいた最適な求人を紹介してもらうこともできるでしょう。

専門の転職エージェントを選ぶ際のポイントとしては、信頼性と実績を重視しましょう。口コミや評価を確認し、自分の業界や職種に強いエージェントを選ぶことが重要です。また、担当者との相性も大切な要素となります。

転職エージェントを効果的に活用するためには、自分の強みや希望を具体的に伝えることが肝心です。さらに、定期的にエージェントとコミュニケーションを取り、最新の情報やアドバイスを受けることで、より良い転職結果を得ることができるでしょう。

未経験採用に注力するSES会社「CLINKS」の
キャリアコンサルに話を聞いてみた

未経験者を数多く育成してきたからこそ、働きやすい環境を作れる

CLINKSには1,000名以上の従業員がいますが、そのうち約80%もの方が未経験からエンジニアになっています

それだけの人数を育ててきたからこそ、未経験者目線での施策を数多く実施しています。

入社後に1ヶ月間の研修を行い、資格取得までサポート。当然、現場にはチームで常駐しますので、不明点は周囲の先輩方に質問しやすい環境を作っています。

一人前に育てる自信があるからこそ、弊社では入社時にエンジニアのスキルは全く不要。「あこがれのIT業界でエンジニア職に挑戦したい」といった気持ちさえあれば十分です。

キャリアコンサル
CLINKS株式会社

実際にSES会社でエンジニアになり
スキルを伸ばした事例をチェック!

「SES」は未経験者がエンジニアになることのできる道である一方で、未経験者だからこそ最初の会社選びは重要です。

会社を選ぶにあたっては、しっかりした研修制度やチームで仕事をする体制があるかどうかなど、未経験者をサポートする環境かどうかという点に着目してみてください。

以下のページでは、実際にSESという働き方で理想のエンジニアへのキャリアを進んでいった先輩たちの事例をご紹介します。