SES(客先常駐)に向いている人の特徴をご紹介
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ここでは、SES(客先常駐)に向いている人の特徴についてまとめました。SESという働き方をするにあたって求められる適性についても解説いたします。
SESに向いている人とは
一般的な会社勤務とは違い、SESは採用された企業とは別の企業(客先)に常駐する働き方を特徴とします。そうした変わった勤務形態ですが、どういった方であれば向いているのでしょうか。
コミュニケーション力がある
未経験者でも積極的に採用されるSESですが、面接の際にスキルは一切不要。重視されるのが、「コミュニケーション力」です。
エンジニアの仕事はプロジェクト(チーム)単位で動くことが多いため、社内外の方々との会話は必須。
いわゆる“報・連・相スキル”さえあれば、問題なく採用されるでしょう。
物事を柔軟に考えられる
運用保守業務を行う中での急なアラート対応や、コードを書いている際の唐突な仕様変更など、エンジニアの仕事はイレギュラーと隣り合わせ。
そうした不測の事態に対しても柔軟に考えて対応でき、適切なタイミングで報告ができるという人はSESに向いているといえます。
環境変化に適応できる
SESは、案件ごとに現場が異なり、数ヶ月~6ヶ月、1年といった単位で常駐先を渡り歩くことになります。
仕事の進め方、必要な技術などは各現場で異なるなど、環境が大きく変わることもあります。そうした変化にすばやく適応できる人は、SESという働き方に向いているでしょう。
継続的に学びスキルアップを目指せる
未経験者でもベテランでも、エンジニアである以上は、学び続けることが必要です。
SESという働き方においてもそれは同じで、現場での経験だけでなく、継続的に学ぶ意識のある人が求められます。
将来フリーランスを目指している
フリーランスでは多様なプロジェクトに対応する力が求められます。
その点でSESは、様々なクライアントやプロジェクトに関わるため、多様な技術や業界知識を学ぶ機会があります。
これにより、以下のようなスキルや知識を幅広く習得できるメリットがあります。
- プログラミングやシステム設計の実践スキル
- クラウド技術やセキュリティ知識などの最新技術
- 業界特有の業務知識(例:金融、医療、物流など)
さらに、複数の現場を経験することで、エンジニアやPM、クライアントの担当者など、多様な人々とのつながりを持つことができます。
このような経験は、将来フリーランスを目指している人にとって特に有益でしょう。
未経験や異業種からエンジニアを目指している
IT業界の人手不足の影響もあり、未経験者の採用ハードルが低い傾向にあります。
そのためSES企業も未経験者が挑戦しやすいよう様々なサポート体制を整えています。
- ITの知識が学べる研修制度
- キャリアカウンセリング
- 現場でのフォローアップ
これらのサポート体制により、未経験者でもITエンジニアとしてのキャリアをスムーズにスタートできる環境が整っています。
未経験者にSESをオススメする理由については以下の記事で詳しく説明しています。さらに詳しく知りたい方はご覧ください。
SESでは正社員として雇用される場合が多いため、フリーランスと比較して安定した収入と雇用環境が期待できます。
この安定性は、未経験者や異業種からエンジニアを目指す人にとって大きな魅力となるでしょう。
さらに、SESの特性を活かすことで、多様なキャリアパスを模索できる点も魅力的です。
クライアント先のプロジェクトで実務経験を積みながら、プログラミング、インフラ構築、セキュリティ対策など、IT業界の様々な専門分野を比較検討できます。
これにより、効率的にキャリアアップを図ることができます。
SESに向いてない人とは
同じ環境で長く働きたい
同じ環境で長く働きたい人がSES(システムエンジニアリングサービス)に向いていない理由は、SESの特徴的な働き方や仕事のスタイルに起因しています。以下のような理由が挙げられます。
プロジェクトごとに環境が変わる
SESでは、クライアント先に常駐してプロジェクト単位で働くため、一定期間ごとに勤務地や職場環境が変わります。
プロジェクトが終了すると、次の現場が異なる場所や環境になることが一般的です。そのため、長期間にわたって同じチームやメンバーと仕事を続けることは難しい傾向にあります。
ずっと同じ業務内容になるとは限らない
SESでは、常駐先のクライアントごとにプロジェクトの内容が異なるため、特定の業務や技術に長く携わりたい人には向いてません。
クライアントの要件次第で業務内容が大きく変わります。そのため特定の技術や分野を深く掘り下げるより、幅広いスキルを身につけることが求められます。
社内の一体感を感じにくい
SESでは、クライアント先での業務が中心になるため、所属企業(SES企業)の社内の同僚や上司との接点が限られることがあります。
長く働く中で同じ仲間と深い関係を築きたい人にとっては、孤独を感じたり、帰属意識が薄れたりする場合があります。
特定の技術分野を深掘りしたい
特定の技術分野を深掘りしたい人がSES(システムエンジニアリングサービス)に向いていない理由は、SESの働き方が幅広い業務に対応することを求められるため、特定分野の専門性を高める環境が整っていない場合が多いからです。
以下に具体的な理由を挙げます。
幅広いスキルが求められる
SESでは、クライアントごとに異なるプロジェクトに従事するため、特定の分野だけでなく、様々な技術に対応する柔軟性が求められます。
専門性を高めるよりも、汎用的なスキルセットを持つことが重視される傾向にあります。
幅広いスキルを習得するのは有益ですが、特定分野を掘り下げる時間が十分に確保できない場合があります。
プロジェクトごとに技術スタックが変わる
SESでは、プロジェクトが変わるたびに使う技術や、ツール、サーバーなどの技術が異なる場合があります。
同じ技術スタックを長期間使用する機会が少なく、技術の「深掘り」よりも「横展開」が求められます。
クライアントの指定したツールやフレームワークを使うため、自分が専門性を高めたい技術を選べない場合があります。
業務内容が限定されることが多い
SESでは、特定のフェーズや業務のみを担当するケースが多く、全体を通じた技術的な深掘りが難しいことがあります。
例えば開発工程の一部(テストや保守など)だけを担当するといった場合があります。
設計や技術選定など、より高度な部分に関わる機会が限られる可能性もあります。
人付き合いが苦手
クライアントごとに新たな人間関係の構築が必要になってくるため、人付き合いが苦手な人には向いていない可能性があります。
またチームやクライアントの他部署の方と連携して仕事を進めることが多くあります。
静かに黙々と仕事をしたいという人は、多くの人とやり取りする必要があるため、適切な選択肢ではないかもしれません。
SES企業で働くメリットとは?
SES企業で働くことは企業側だけではなく、求職者にもメリットがあります。
ここでは代表的なメリットをご紹介します。
未経験からでも入社しやすい
SES企業では未経験者の求人を多く出しています。
これはクライアントのデジタル化ニーズに伴う需要の高まりにより、多くの企業でエンジニアが不足している傾向にあるためです。
事業会社では予算や体制などの問題で、未経験者のエンジニア採用を見送る傾向もありますが、SES企業では研修を充実させて一から育てる体制を整えている企業が多いです。
クライアント先で仕事をする際にはある程度のスキルが求められるため、SES企業の研修で基礎的な部分を習得できます。そのため、未経験からエンジニアに挑戦するうえで、SES企業はおすすめです。
未経験者にSESがオススメの理由は以下の記事で詳しく説明しています。さらに詳しく知りたい方はご覧ください。
様々な経験が積める
SESでは、クライアント先のプロジェクトに参加する形で働きます。そのため、クライアントやプロジェクトごとに異なる業務内容や環境を経験できます。
例えば、以下のような多様な経験を積むことが可能です。
- 金融、製造、流通、エンタメといった「業界が異なるプロジェクト」
- アプリ開発、インフラ構築、運用保守といった「役割/種類が異なるプロジェクト」
さらに、プロジェクトの進行状況に応じて異なるフェーズにアサインされることがあります。
要件定義、設計、開発、テスト、運用保守など、開発プロセスの異なる部分に携わることで、全体の流れを把握できます。
このように特定のフェーズだけでなく、複数のフェーズを経験することで、幅広いスキルセットが身につくチャンスがあります。
最新技術に触れる機会が多い
SESでは、様々なクライアントのプロジェクトに参加するため、最新の技術やトレンドに触れる機会が豊富です。
例えば、以下のような最新技術を実践で学べる可能性があります
- クラウドサービス:AWS、Azure、Google Cloud、OCI
- AI・機械学習
- IoTデバイス開発
常に進化するIT業界において、こうした最先端の技術に触れられることは、SESならではでしょう。
SES企業で働くデメリットとは?
客先常駐による環境面のデメリット
SESの特徴として、クライアント先に常駐する形で働くことが多いですが、そのため以下の問題が生じることがあります。
クライアントの文化や方針への適応
毎回異なる企業文化やルールに対応する必要があり、適応に時間がかかる場合があります。
プロジェクト終了後の再配置
プロジェクトが終了すると次のプロジェクトが決まるまで待機状態になることがあります。
これらの要因により、安定性や継続性を重視する人にとっては、ストレスや不安定さを感じる可能性があります。
クライアントとの人間関係のストレス
SESでは、常駐先でクライアントと直接関わることが多く、そこに人間関係のストレスが生じることがあります。例えばクライアント側のエンジニアや関係者と意見が食い違った場合など「コミュニケーションの問題」によりストレスがたまることがあります。
このような状況は、仕事に影響を与えるだけでなく、個人の心理的負担にもなり得るため、対人スキルの重要性が高まります。
スキルアップがプロジェクト依存
SESの働き方では、配属されるプロジェクトによって学べるスキルや経験が大きく異なります。
自分の希望や得意分野に合わないプロジェクトに配属
例えば、アプリケーション開発に興味があっても、インフラ分野のプロジェクトに配属される場合もあります。
スキルの偏り
特定のプロジェクトや技術に長期間携わることで、その分野に特化したスキルが強化されますが、他の分野の知識が不足し、スキルセットに偏りが生じます。
これらの要因により、キャリアプランや技術習得の方向性が本人の意図とは一致しない場合があり、長期的なスキル開発に影響を与える可能性があります。
少しでも良い環境で働くための
SES会社選びの2ポイント
SESに適性があっても働く環境が劣悪では長く続きません。そこで以下では、未経験者にとって働きやすいSES会社の選び方をピックアップしました。
ポイント 1.
しっかりした研修制度がある
未経験者として入社する以上は、業務についていけるかの不安を抱えている方も多いはず。そういった不安を解消できるだけの、しっかりした研修制度を用意している会社を選びましょう。
エンジニアのファーストキャリアとして、大事にしてくれるかどうかを見極めることが大事です。
ポイント 2.
ひとりで客先へ派遣されない
常駐派遣という働き方は帰属意識が薄くなりがちで、現場で孤独を感じることも少なくありません。
その点、チーム単位で客先へ派遣している会社であれば、何かあった際の相談や普段のちょっとした雑談もしやすいため安心です。
未経験採用に注力するSES会社「CLINKS」の
キャリアコンサルに話を聞いてみた
未経験者の育成ノウハウが
あるからこそできる数々の施策
CLINKSには1,000名以上の従業員がいますが、そのうち約80%もの方が未経験からエンジニアになっています。
それだけの人数を育ててきたからこそ、未経験者目線での施策を数多く実施しています。
入社後に1ヶ月間の研修を行い、資格取得までサポート。当然、現場にはチームで常駐しますので、不明点は周囲の先輩方に質問しやすい環境を作っています。
一人前に育てる自信があるからこそ、弊社では入社時にエンジニアのスキルは全く不要。「あこがれのIT業界でエンジニア職に挑戦したい」といった気持ちさえあれば十分です。

CLINKS株式会社

実際にSES会社でエンジニアになり
スキルを伸ばした事例をチェック!
「SES」は未経験者がエンジニアになることのできる道である一方で、未経験者だからこそ最初の会社選びは重要です。
会社を選ぶにあたっては、しっかりした研修制度やチームで仕事をする体制があるかどうかなど、未経験者をサポートする環境かどうかという点に着目してみてください。
以下のページでは、実際にSESという働き方で理想のエンジニアへのキャリアを進んでいった先輩たちの事例をご紹介します。